日能研生の学習法(6年生後半)
6年生後期からは学習の優先順位が大きく変化します。
最優先にしたいのが志望校対策の日特です。志望校の過去問を分析し、類題や予想問題でテキストが構成されているため、解答の書き方や時間配分など、本番を意識した取り組みを大切にしましょう。復習する際は、間違い直しはもちろん、答案の推敲や、時間配分の反省まで綿密に徹底することが必要不可欠です。
併せて優先しなければならないのが過去問演習です。毎週取り組む時間を決め、本番のテストのつもりで、時間配分や問題の取捨選択、答案の書き方を意識しましょう。答案は必ず信頼できる講師に提出し、添削とアドバイスを受けて、より良い答案作りを目指しましょう。
通常授業の復習は、よほど時間的余裕がない限りは、間違えた問題の直し程度で充分です。それ以上学習すると、勉強そのものが回らなくなる惧れがあります。
なお、6年生後期は、自分の位置を客観的に把握することが、今まで以上に重要になってきます。そのためにも、様々なテストを活用する必要があります。日能研では毎週テストがあり、日能研内での自分の位置は的確にとらえることができるでしょう。ただ、受験生全体での自分の位置を知ることが困難であるという点や、学校別模試が存在しないという点がデメリットとしてあげられます。たしかに日能研のテストや授業を休んで、外部試験を受けることは気が引けるかもしれません。ただそれでも、受けるだけの価値があるテストとして、四谷大塚の合不合判定テストが挙げられます。
出題数が多く、手際の良さが求められる合不合判定テストは、志望校の入試問題の傾向には合わないことも考えられます。ただ、四谷合不合の最大の強みは受験者層になります。受験生の大多数が受験するため、客観的に志望者内での総合学力を把握するには、最高の指標であると言えるでしょう。